VANTECHがいすゞのキャンパー専用シャシー「トラヴィオ」を使ったキャンピングカー開発をスタート!!!
1/31~2/3まで幕張メッセにて開催中の「ジャパンキャンピングカーショー2025」にて、キャブコンキャンピングカービルダーの大手「バンテック」が今後新たに、いすゞ自動車の製作するキャンパー専用シャシー「トラヴィオ(Travio)」をベースに使ったモデルを開発することを発表した。
新たなベースシャシーとして注目を集めるトラヴィオ
いすゞ自動車のトラヴィオは、昨年末に発表されたキャンピングカー専用シャシー。1.9ℓのディーゼルエンジンに6速オートマチックトランスミッションという組み合わせで、車両総重量は3.5t未満になるため、AT限定普通自動車免許でも運転できる仕様になっている。同社の「エルフミオ」をベースにしながら、キャンパー専用として新たな視点・コンセプトで製作されており、専用のサスペンションの採用や12V150Ahとジェネレーターの大型化が施されている。ホイールベース2500mm、最小回転半径4.4mとキャンパーのベースとしては取り回しに優れているのも特徴だ。小型トラックは大型トラックよりも街中での対人事故が多いデータなどを鑑み、「プリクラッシュブレーキ」など独自の安全装備も豊富に設定されている。
小回りに優れ、コンパクトキャブコンの新たなベースシャシーとして注目が集まっている
日本特殊ボディーやキャンパー鹿児島が先んじてトラビオベースのキャブコンを発売しているが、そこにバンテックも満を持して参入する形となる。3.5t以下登録のキャブコンとしてこれから開発スタートさせるという。これまで強みとしてきた、本格的な大型キャブコンのみならず、より多様な使い方に対応しキャンピングカーの可能性を模索するバンテックにとって、これ以上ない強力な味方になることは間違いない。
キャンピングカー市場に対するいすゞ独自の視点
いすゞ自動車としては、トラヴィオをコンパクトなキャンパーやエントリーモデル向けに展開し「Be-Cam」をより上位、大型モデル向けとして展開していくことを考えているという。また災害対策、そしてオーバーツーリズムへの対応、そして生活スタイルの多様化など、現在日本を取り巻く環境の中でキャンパーのニーズも高まっていると感じており、キャンピングカー製作社と協力してキャンパーシーン全体を盛り上げていきたいと考えているという。トラヴィオは現在2WDモデルのみの設定となっているが、今後は4WD仕様も鋭意開発中とのことだ。
VANTECHといすゞ自動車の担当者がショー会期中、トークショーを開催。今後キャンピングカーに対する構想についても語られた