オートキャンパーWEB編集長が昭和のキャラバン(キャンピングカー!?) 買ってみた!⑨点火装置をポイントレスに?!
1973年型の日産E20型キャラバンを買ってもうすぐ1年。後部スペースに畳と台座がインストールされた文化住宅みたいな車内&当時ものクーラーの部品一式が付属する条件に一目惚れしして、銀行ローンをフルに使って購入!畳も張り替えて、やっとオートキャンパー WEB編集部っぽく、このクルマを取材の足として使う?! 安全にノートラブルに目的地へ行きたいので、壊れそうな箇所をメンテナンスフリーに!
故障するとかしないとかは車検とは別問題
皆さん誤解しているかもしれないが、車検(基準)に合格したからといって、大丈夫かというとそうとも言い切れない。ましてや、ユーザー自らが点検整備なしで車検を受けたならば、プロにしっかりと各部をチェックしてもらわないと、思わぬトラブルが出先で発生するかもしれない。このE20型キャラバンも車検に合格しただけで、いつ壊れるかわからないと自分に言い聞かせながら運用している。
50年も前の部品がそのまま使われている箇所も多いので、いつ不具合が起きてもおかしくないからだ。というわけで、今回はその一部、点火系を見直してみることにした。
ポイントをレスに?!
点火系とは……。古い車の点火方式はポイント(コンタクトブレーカー)式。ポイントが閉じた状態から物理的に開くとき、電気が遮断されることで、点火コイルに逆起電圧が生まれて点火プラグに放電……という仕組みだが、E20キャラバンもまさにこれ。コンピューターが介在しないので壊れても応急修理で自走することが可能だが、現代では使用されていないシステムからもご理解いただける通り、定期的なメンテナンスが必須なのだ。
昨今の自動車は、全てコンピューターが制御しているのでまったくこの連載は役に立たないが、E20型キャラバンの場合、補修部品が簡単に手に入らないし、点火系をメンテナンスフリーにすれば、その分ほかのメンテができるはず。というわけで、この物理的な断続装置を排除し、その場所に磁界を電気信号に変換させる装置をくっつければ、安定した点火やメカニカルロスも減るだろう。不安なのは、この部品が、中国製のフォークリフト用(たぶん)だということぐらいか。
早速装着。付け替えるだけ!
取り付けは簡単。ポイントを取り外し、その場所にこのポイントレスキットを装着するだけ。配線はコイルのプラスとマイナスに接続するだけだ。ぼけっと作業していたため、プラスとマイナス配線を間違えたりしたが、結線し直すと普通にエンジンはかかった。点火タイミングがずれたので、それを合わせて、かなり力強く走るようになったE20キャラバンにご満悦だ。耐久性はどうだろうか。こればかりは、使い続けてみないとわからない。改良したつもりだが、新たにウィークポイントを増やした気がしないでもない……。今動画を作っていますので、そのうちしれっとアップしますw
余談ですが、エンジンルームの汚れは、タイヤクリーナーが便利ですよ。ノータッチとか