冬はキャンピングカー×キャンプのベストシーズン!編集部員のおススメ冬キャン向けキャンピングカー4選!【詳細はオートキャンパー12月号に掲載】
発売中のオートキャンパー12月号では、編集部員が富士五湖の1つ西湖のほとりにある「PICA富士西湖」へ。富士山のふもとに広がるキャンプ場で、手つかずの森と湖が共存する貴重なロケーションの中、実際にキャンプをしてきました。本誌では体を張って?冬のキャンプのよさや楽しむための工夫、お薦めのキャンピングカーなど盛りだくさんでその魅力をお伝えしています。そこから冬キャンにピッタリ編集部員おすすめのキャンピングカー4台をご紹介。自然の中でまったり過ごす「冬キャン」を始めませんか?
冬キャンこそキャンピングカーにとって最高の季節!
最近、キャンプしていますか?ラインを描くように移動するクルマ旅ももちろん楽しいけれど、点のように1カ所に止まってのんびり過ごす「冬キャン」も趣がある。冬の静かなキャンプ場で、焚き火を見ているだけで何も考えない日があってもいい。虫のいなくなったサイトで落ち葉を踏みしめながら思いっ切り走りまわって遊ぶのもいい。暑さ対策よりも寒さ対策の方が簡単で、キャンピングカーさえあればだれでもすぐに始められるのも「冬キャン」のいいところ。
薄い雨が、静まり返った西湖の湖面をかすめた。夜明け前の空気は冷たく、窓をたたく雨音がリズムを刻み、時間の流れを緩やかに知らせてくる。世界がゆっくりと目を覚ます。その音に耳を澄ませながら、キャンピングカーの中でコーヒーをドリップする。
夏のにぎやかさが遠ざかり、空気が透明になるこの季節。澄んだ大気が光を鋭く反射し、木々の輪郭を際立たせる。だからこそ、編集部は声を大にして伝えたい「冬キャンこそ、キャンピングカーのベストシーズンである」と。
詩人・コウジ(オートキャンパー編集部員)
編集部の詩人・コウジもこのとおり。すっかり冬キャンの魅力に取りつかれたみたい。
キャンピングカーのいいところは、買ってすぐにクルマ旅に出かけられること。道の駅やRVパークを拠点に、日本全国を気ままに旅をする。でもキャンピングカーのよさはそれだけじゃない。1カ所にとどまるキャンプ、これも気軽にできるのがキャンピングカー。就寝用のテントを張らなくてもいいし、キャンプチェア1つあれば、自然を肌で感じられる。冬はキャンプ場の予約も取りやすいし、しかも安い! 旅をするようにキャンプを楽しめるのだ。
夏みたいに虫がいないし、暑さをしのぐための装備も要らない、車中泊地選びもけっこう大変。じつは夏キャンってハードルが高い。その点、寒さ対策は簡単! 着込めばいい、というのは粗雑でしたね。私の必需品は湯たんぽ。電源要らず、お湯さえわかせばぬくぬく。ダイネットの足下や、シュラフに忍ばせておけば朝までぐっすり。FFヒーターが付いていれば、それだけでもう何も要らない。(川辺志麻)
そんな編集部員おススメのキャンピングカーは?
旅にもキャンプにもどちらも楽しめる欲張りな1台(川辺志麻お薦め)
キャンプだとクルマ旅に比べて荷物を積まなければならないけれど、その都度シートをたたんだり、展開するのは大変。面倒くさがりの私は、できるかぎりそのレイアウトのまま何とかしたい!
そんなわがままを聞いてくれるのが、このユーロバーデン。リヤは常設ベッドにしたままでも、その下にキャンプ道具が積める。しかも観音開きのドアなので、開閉も楽ちん。リヤベッド上に座っても天井に頭が触れることもないし、上部収納庫も充実している。車内高は188cmあり、立って歩ける。
電子レンジはリヤのキャビネットにあり、ベッドマットを外さなくても使えるし、外せばそのスペースは作業台にもなる。そして車内インテリアが私好み。白を基調とした家具に明るいウッドパネル、面がそろっているのも気持ちがいい。
ハイエースに比べて大きいと運転が不安、と思うかもしれないが、大きさは慣れます! 乗車時の視線も高くなり見通しはいいし、ミニバンのようにボンネットが長くないので、クルマの前方が見えづらいということもない。
あ、あったか装備のFFヒーターはぜひ付けてね。
スタイルと機能性を両立したアウトドア仕様モデル(岩田一成お薦め)
お薦めに選んだ一番の理由は、カッコいいこと♪ キャンプギアと同様に、外遊びのクルマには実用性・機能性のみならずデザインも大切な要素となる。その点、このクルマのギア感あふれるルックスはパーフェクト! 海外発信のカルチャー「オーバーランド」を車名に冠したことからも、アウトドアユースを強く意識したモデルであることがわかる。
取り回し性に優れたハイエース標準ボディの室内空間は、機能性を追求したシンプルなレイアウトで構成されている。ファブリックには耐候性・耐久性・はっ水性に優れたオリジナル難燃帆布が使用され、クッションフロアはタフなイメージのしま鋼板風でフィニッシュ。土足でガンガン乗り込めて、傷や汚れを気にせずに荷物をラフに積み込める、キャンプの相棒にピッタリのヘビーデューティ仕様だ。
3段レールと幅の異なる2種類のマットを組み合わせたリヤベッドシステムは、シーンに応じて多彩なアレンジが可能となっている。扱いやすいボディサイズとリーズナブルな価格も魅力的! このクルマでフィールドに乗りつければ、周囲のキャンパーから羨望のまなざしを向けられること間違いナシ☆
アウトランダー風ルックスに、快適装備満載(編集長品田お薦め)
高速走行時でも多少の不整地路面でも、バツグンの快適性&走破性を誇るトヨタハイラックス。その走りをスポイルしないよう空力を考慮したエクステリアデザインを採用し、2024年に登場したのがこのアストラーレGX4。そのルックスで、キャンプ場にあったなら、注目度ナンバー1間違いなし。
もちろんバンテックのキャブコン作りはだてじゃない。内装は、限られた室内スペースを有効活用するため、エントランスを後部に設け、キッチンやフィルムパック式トイレが備わるマルチルームを後部に集約。そうすることで、大人3人と子供2人の快適就寝を実現している。
電源供給もエコフローのポータブル電源システムを採用しているので、宿泊地に電源がなくても困らないだろう。
テントキャンプと比較すると、夢のような「戸外生活」を実現することができるはずだ。バンクベッドから星空を眺めることができるサンルーフが備わるのもポイント。
2026年には量産型がデビューする。
どんなアウトドアグッズでも積載OK!動く山小屋デザイン(山口則夫お薦め)
バンコンにはリヤハッチがあり、後部から大きな荷物が積めるのがとっても便利。この使い勝手のいい装備をキ ャブコンに与えたモデル。それも後部パネルの上部までガバっと開く巨大な ハッチ。幅もあるので大きなグッズや 高さのあるものでも余裕。後ろ向きのコの字ダイネットなので、フロアを生 かして長尺物の積載も可能だ。 さらにキャンプ向きな点が、シンク が車外からも利用できること。ボディ サイドにもハッチ型扉がありシャワーヘッドを引き出して野外で使えるほか、下部には収納庫とAC100V電源も装備。
好評発売中のオートキャンパー12月号では、クルマ旅だけは味わえない「冬キャン」を楽しむための情報を余すことなく紹介。さらにここで紹介した4モデルの詳細と他の編集部員推薦の4台も詳しく掲載!そしてなんとお薦めのキャンプ場情報も!大ボリュームの読み応え満点の特集です。ぜひ手にとってお読みください!
アウトドア経験の浅い編集部員でさえ心から楽しめた「冬キャン」。ならば、あなたもきっと夢中になれる。焚き火の炎が、次の旅を呼んでいる。今度はどこ行く? キャンプ? それともクルマ旅? これからの季節はキャンピングカーのベストシーズン。出かけなくっちゃ、もったいない!さあ、冬キャンへ行こう。


