これからの自治体の新たな必需品へ。「マルモビ」がさらに進化した
キャンピングカー開発の技術を活かして、自治体向けに多目的防災車両「マルモビ」シリーズを開発製作するトイファクトリー。今回、岐阜県御嵩町と新型「マルモビライトEV」を共同開発。コンセプトモデルとして発表し、同町の公用車として採用された。
マルモビライトEV
今回発表されたのは、「マルモビライトEV」。すでに各地で活躍する「マルモビ」シリーズのいわゆるEV軽バン版。災害時には“動くエネルギーシェルター”として、平時には多用途の地域活動車両として運用できる新モデルとして登場。
トイファクトリーのTFME(Toy Factory Mobility & Energy)事業部が御嵩町職員の実際の声を聞き、意見交換を重ねて開発した今回のモデル。自治体の抱える複雑で増えていく課題に対応できる、マルチに運用できるモビリティとして誕生。
さらに注目すべきは、今回のマルモビライトEVがすでに御嵩町が公用車として所有していた三菱自動車「ミニキャブEV」を活用した点。新たに新車を導入するには高いハードルがあるが、この課題も解決するのがマルモビ。必要な装備をスマートに集約した「架装パッケージ」として開発されているため、車両としての販売だけでなく、各地自体が保有する軽バンEV車両を持ち込んでそれに加工する「後架装」もできるのだ。
さて今回の「マルモビライトEV」、ライトの名前らしくコンパクトな車体ながら、その実力は十分。注目は最大15時間も冷房運用できる独自開発の車載ポータブルクーラー。さらに温水シャワーも搭載。これにより「クーリングシェルター」としての活用も見込まれているそう。もちろんマルモビらしく、家具は着脱式。架装した車両を元通りに戻すこともできるのだ。
地域住民からも高い注目
御嵩町で開催された「第28回 よってりゃあ御嵩」で行われたこの「マルモビライトEV」の披露発表会。当日は御嵩町渡辺町長をはじめ、町関係者や地域住民が多数来場。車両のコンセプト紹介やデモンストレーションが行なわれ、“災害時にも平時にも役立つ、新しい形の動くエネルギーシェルター”として期待の声が寄せられた。
今後の新しい公用車のスタンダードになりつつあるトイファクトリーの「マルモビ」シリーズ。気になる自治体の方は、トイファクトリーまでお問い合わせを。


