【ライター岩田一成】の3台目でもまだ楽しい!『後悔しない』キャンピングカー選び
キャンピングカーは多くの人にとって憧れの乗り物だが、購入金額や維持費を考えれば、やはりぜいたく品だ。いくら欲しくても、なかなか購入に踏み切れないのが現実だろう。
そんな葛藤を乗り越えた先輩ユーザーたちは、一体どのようなきっかけで購入を決意したのだろうか。「子供と一緒に旅をしたい」「ペットと一緒に旅をしたい」「夫婦でセカンドライフを楽しみたい」など、その理由は人それぞれ。
今回は、30代から3台の新車キャンピングカーを乗り継いできた筆者の体験談をもとに、その決断の背景をお話しする。
7200ccのアメ車から、未知なるキャンプの世界へ
今でこそ「キャンピングカーこそわが人生」と、そのライフスタイルを謳歌し、仕事でも様々な媒体でキャンピングカーの原稿を執筆している筆者だが、20代まではキャンピングカーとはまったく無縁の生活を送っていた。
いや、無縁どころかむしろ真逆だったと言える。
もともとバイクやクルマが大好きで、高1の16歳で中型二輪(現・普通自動二輪免許)を取得してからは、400ccのバイクを乗り回す日々。
大学卒業後は自動車雑誌の出版社に就職。改造バイクで出勤して、クルマ雑誌の編集部員として仕事に励む日々を送っていたーーー。
23歳。当時の愛車は、7200ccのV8エンジンを搭載したアメ車の1970年型ダッジ・チャレンジャー440RT。
日本に数台とないモンスターマシンを足代わりに乗り回す。
休日はツナギを着てクルマの下に潜り込み、サーキットで開催されるユーザーイベントやドラッグレースにも参加した。
周りの仲間も、自分と似たようなアメ車乗りばかり。20代は、排気ガスとオイルの匂いにまみれたアメ車三昧の生活を送っていた。
キャンプやアウトドアとは別世界で生きてきた筆者が、一体どのような経緯で、対極のライフスタイルともいえる「キャンピングカーの世界」に足を踏み入れたのだろうか?
家族の笑顔が、12年乗った相棒を手放す勇気をくれた
キャンピングカー購入のきっかけは、結婚と長女の誕生だった。自分の趣味よりも「子供と一緒に楽しく過ごしたい」という気持ちが勝り、長女が3歳の時に突如としてテントキャンプデビューを果たす。
知識ゼロの状態から最低限の道具を揃えて飛び込んだキャンプの世界。初キャンプでその魅力に、私はすっかり取り憑かれてしまった。何よりも、幼いわが子が最高の笑顔でのびのびと遊ぶ姿を見られるのが1番の喜びだった。
キャンプデビューの2か月後には、アメ車とは別に所有していたミニバンにキャンプ道具を満載して北海道に渡り、道内のキャンプ場をめぐりながら2週間のキャンプ旅を楽しんだ。
そこまでくると、生活は完全にキャンプ一色に染まっていった。
「もっと手軽にキャンプや旅を楽しみたい」
「子供と一緒に日本中を旅して、様々な経験を家族と共有したい」
そんな思いが、日に日に強まっていったのである。
アメ車にどっぷり浸った日々から、キャンプ中心の生活へとライフスタイルが変化するなか、ついに12年連れ添った大切な相棒を手放すことを決断した。
「クルマを売って得たお金は使えばゼロになるが、その時になって後悔したくない。だったらそのお金で、家族で使えるクルマ、家族の趣味や楽しみが広がるクルマを買えばいい。そうだ、キャンピングカーを買おう!」
そう決めたのは、テントキャンプを始めてから1年半後。筆者が30代半ばの時だった。
キャンピングカーを購入して人生が変わった!0歳児との北海道旅、そして18年後の今
初めて購入したキャンピングカーは、アムクラフト(現在閉業)のコンパス。
機動性に優れたハイエースワイドミドルにポップアップルーフを装備し、日常のファーストカーとしても機能する都市型キャンピングカーである。
コンパスを家族に迎えてから、わが家のライフスタイルは劇的に充実した。納車からわずか1週間後には、ピカピカの新車に道具を積み込み、約3週間の北海道キャンピングカー旅へ出発。
5歳の長女と、まだ0歳の長男を連れた家族4人での冒険。それは、何物にも代えがたい最高の旅となった。
この時の北海道旅は、わが家の原点とも言える最高の体験となった。
キャンピングカーで寝泊まりをしながら移動することで、「今、自分たちは旅をしている」という実感を深く噛み締め、行く先々で多くの旅人との出会いにも恵まれた。
子連れ旅なので、キャンプは連泊が基本。
キャンプ場で寝泊まりしながら苫小牧~小樽~富良野~美瑛~知床~釧路など……。各地を巡り、ついに日本最北端の地・宗谷岬へと到達した。
0歳児を連れて長期の旅ができたのは、強固なボディで守られた生活空間があり、不測の事態にも即座に対応できるキャンピングカーの安心感があればこそ!
この旅でその魅力にハマったわが家は、その後も日本中を駆け回り、キャンピングカーの旅を通して家族の絆を深めてきた。
あれから18年。
2人の子供は大きく成長し、わが家のライフスタイルも変化した。それでも「キャンピングカーのある生活」だけは、変わることなく続いている。
子供の成長に伴って3台の新車キャンピングカーを乗り継いだが、一度もキャンピングカーを手放して普通車に戻ることは考えなかった。
キャンピングカーは決して安い買い物ではないが、後悔は微塵もない。
キャンピングカーがわが家にくれたものは、「家族と過ごすかけがえのない時間」。
子供たちが幼かったあの日も、夫婦旅がメインになった今も、キャンピングカーがあるからこそ最高の人生を送れている。


