VANTECHからコンパクトキャンピングカー発表!カムロードベースの「トリアス480」は老舗ならではの斬新な提案盛りだくさん
2025年1月31日(金)~2月3日(月)に千葉県・幕張メッセで開催されている「ジャパンキャンピングカーショー2025」。VANTECHはここで新作カムロードベースキャンピングカー「トリアス480」を正式発表した。
新型カムロードベースキャンピングカー「トリアス480」
発表された新型キャンピングカーの名前は「トリアス480」。 車名からも分かるとおり全長は約4.8mで、全幅も2m未満とおさえた。一般的な月極駐車場にも収まるコンパクトサイズだ。最大7人乗車5人就寝
トリアス480は外装シェルから新設計
トリアス480は、フロントシート上部にある空間(バンクと呼ばれる部分)の造形にはじまり、サイドのプレスラインからリヤに至るまで見たことがないほどオリジナリティに溢れている。
もちろん、単に斬新さを狙ったわけではなく、バンク部分はフレキシブルソーラーパネルのおさまりが良いようにカーブを新設計。さらに運転席ドアや助手席ドア、居室のエントランスドアからの出入り時に濡れないように、ルーフの端に雨どいとなるような段差を設けている。
リアの上部にはキャブコンではとても珍しいリアスポイラーまで搭載し、走行性能に配慮した。
トリアス480のリア部分。装飾ではなく空力の観点からリアスポイラーを装備ボディサイドにも細かな凹凸を設けている。横風を分散させ、高速道路などでの安定性を向上させる効果がある
トリアス480の内部はさらに驚きがいっぱい
インテリアのほうもコンパクトキャブコンらしからぬ、老舗らしい嬉しいギミックが盛りだくさん。横座座りの3人掛けソファプラス単座シートのダイネットというレイアウトを採用し、開放感もたっぷり。
バンクベッド部分にも大人1人、もしくは子供2人が寝られるようになっている
キッチンを挟んでリアには間仕切り可能なスペースを用意。マルチルームは「インフラが整った日本ではトイレは必須ではない」という判断から採用していないが、このスペースは文字通りマルチに使えるため、トイレにしても良いし、ワーキングスペースなどにも使える。
リアのスペースとの間に、間仕切りできるアコーディオンカーテンが装備されている。間仕切りの右側の黒い部分はマグネットボードになっていて、いろいろなものを取り付けられて便利だ。写真では見えにくいがリア最後部の壁面にも2つマグネットボードが取り付けられている
後部スペースは写真のようにオプションの2段ベッドマットをつけることも可能だ。標準の状態でリビング2人、バンクベッド1人、後部の下段マットで1人の4人就寝となるが、この上段ベッドを入れると計5名のベッドが確保できる。
2段ベッドのスペース。窓もついていて圧迫感は少ない
トリアス480は「第3世代のキャンピングカー」として新しい価値を提案
トリアス480は「新設計のシェル」「対面は対面だけど横座りで対面のリビング」「間仕切りできるリアスペース」など、内外装にわたって新たな試みを行なっているが、目に見えにくい部分にも工夫がつまっている。
たとえば、全長4.8mサイズでありながらも重量配分も気を配り、バッテリーや給水タンクなどをリア側にまとめるなど、走行性を犠牲にしないよう配慮。
電装システムもVANTECH高効率電装システム「ILis」を搭載し、最大容量6000Whが運用できるなど最先端の技術が満載されているのも見逃せないポイントだろう。
すべてが新設計なわけではなく、引き出して使える外部収納などは定番モデルである「ジル」譲りでしっかり継承。
決してコンパクトモデルだからと妥協せず、新たな価値をしっかりと表現した、老舗の堂々たる1台だ。