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「トラヴィオ」が変えるキャブコンの常識──全キャンピングカーユーザーが選ぶべき「次の1台」

キャンピングカーのベース車選びに、新たな選択肢が登場した。いすゞがキャンピングカー専用に開発した「トラヴィオ」だ。トヨタ・カムロードやハイエースが主流のキャンピングカーシーンに、信頼性・経済性・運転のしやすさを兼ね備えた「新時代のシャシー」が現れたことで、選ぶ基準が変わり始めている。これからのキャンピングカーは、ベース車で選ぶべきなのではないか。

アウトドアショーで沸いた!カスタムモデルで見せる「魅せるトラック」

そのクルマたちが登場したのは、2025年6月27日〜28日に千葉県・幕張メッセで開催された東京アウトドアショー2025。「エルフミオでもっと自由に」をコンセプトに、植栽やアウトドアギアを配置した自然なスタイリングのブース。そこにワイルドな出で立ちの「エルフミオ」と「トラヴィオ」が出展された。

訪れた人々が使い方のイメージを描きやすいようにさまざまな積載物を載せた3台が登場した「エルフミオ」のスペースキャブは、シートバックスペースを拡張した快適設計。運転席・助手席ともにリクライニングが可能で、くつろげる車内空間を実現している。アウトドア仕様としての展示は今回が初披露ワイルドな雰囲気を高めるバンパーグリルガーニッシュ平ボディの「エルフミオ」。大型アウトドアギアを載せて、商用車という既成概念を飛び越え心躍るオフロードスタイルを提案した

なぜ「次の1台」は「トラヴィオ」なのか?

現在「トラヴィオ」が注目ポイントを集めている理由を簡単に説明すると、まずは普通免許で運転できるという手軽さ。3.5t未満のディーゼルトラックとして国内唯一、現行のAT限定免許でも運転ができる

次に挙げたいのが小回り性能の高さ。最小回転半径は軽自動車と同等の4.4m。さらに全長や全幅はノアやヴォクシーと大差なく、高さに気をつければコインパーキングにも停められる。運転初心者やペーパードライバーでも安心して扱える。

さらに最新の安全性能も大きな魅力だ。クラス唯一の右左折時プリクラッシュブレーキをはじめ、歩行者・自転車検知に優れたステレオカメラ、電動パーキングブレーキ、オートホールド機能など、先進の安全装備が惜しみなく盛り込まれている。

【本音インタビュー】「トラヴィオ」の裏側、これから、全部話します。

トラヴィオの魅力は、普通免許で運転できることと、見た目よりもずっとコンパクトなところなんです」と語ってくれたのは、担当の大塚将人さん。

いすゞ自動車 国内営業部門の大塚将人さん。キャンピングカーシーンにいすゞがもたらすであろうインパクトを熱く語ってくれた

運転しやすい?いいえ、「誰でも運転できる」が正解です

ーー最小回転半径の数値には驚きました。

「そうなんです。車両のサイズも5ナンバーサイズのミニバンと大差ないんですよ。コインパーキングにも入れますし、最小回転半径は4.4m。実はこれ、軽自動車と同等レベルの数値なんです。最小回転半径は国産のハッチバックコンパクトカーで4.8m、キャブコンも4.8m前後で、商用ワンボックスは5m、大きめのSUVだと5mを超えてきます。4.4mはかなり驚きですよね。だから、ペーパードライバーの方でも安心して乗っていただけると考えています」

押し出しのきいた見た目で大きく見えるが、このキャンピングカー「エクスペディション ストライカー」の全長は4995mm。全幅も1800mmとスリムで、コインパーキングに入るサイズなのだ

ーーしかも運転してみるととても静か。試乗した時に思った以上に静かで驚きました。

「ディーゼルエンジン技術はいすゞのコアな強みだと思っています。商用車メーカーならではの良さですよね。トラヴィオは排気量1900ccのエンジンなんですが、ミッションは国産で最も信頼できる6速ATのミッションを組み合わせ、ギアレシオを最適化していることがポイントです。これによりトルク抜けのないスムーズな走りが実現して加速が滑らかに、燃費性能も向上しています。しかも静か。3.5t未満のディーゼルトラックでAT限定の普通免許で運転できるのは現在いすゞのみですが、これは法規適合のための軽量化や燃費・排ガス基準の達成など高いハードルを全てクリアした結果です」

シフト操作でマニュアル感覚でも操作できる。十分なパワーとスムーズな変速で、キャンピングカーとして架装してもパワフルな走りが可能だ

ーーエンジンとミッションの最適化というのはなかなか深い話ですね。タフさについてはどうですか?

「商用車メーカーとしてのいすゞの特徴として、経済性、安全性、静粛性などがあげられると思います。エルフは言うまでもなく、タフさが支持されて業界で最も人気があります。では発売されたばかりのエルフミオやトラヴィオの耐久性はどうか?というところで、エンジンは東南アジアやヨーロッパでも長く愛されている「D-MAX」というピックアップトラックでも採用されています。海外の様々なコンディションでの使用を想定しており、世界の様々な環境下で実績のあるエンジン「RZ4E」を採用している点で耐久性にも信頼を置けると思います」

エルフはキャブ全体を前傾させてエンジンルームにアクセスする「キャブチルト式」だったが、「トラヴィオ」は助手席シート下からエンジンルームにアクセスでき、メンテナンスしやすい

見えない安心を作るのが、いすゞのこだわり

「エルフミオにはもともと、もっと大きなトラックで培った技術を落とし込んでいます。右左折時のプリクラッシュブレーキや、ステレオカメラによる歩行者・自転車の検知など、法規で義務付けられていない装備も、先んじて採用しています。これは人命が最優先という企業姿勢の現れですね」

ーー元から高いレベルにあるということですね。

「いすゞではカメラやレーダーをトラックのサイズによって使い分けています。たとえば大きいトラックの場合は高速道路を走行することが多いので、対車両との交通事故が多いんですよ。そのため、カメラやレーダーは対車両に優れたものを採用しています。一方で小型トラックは対歩行者、対自転車の事故が非常に多い。となると対自転車や対人の検知に優れたシステムを導入すべきなので、ステレオカメラという2つのカメラで人間の目と同じように立体的に認知ができるシステムを採用しています」

「トラヴィオ」や「エルフミオ」に装着されたステレオカメラ

「電動パーキングやオートホールド機能もついています。キャブコンは重いので、手動のサイドブレーキだとちゃんと効かせられずに坂道で下がってしまう人がいらっしゃるんですね。それによる事故も結構多くて。電動パーキングならしっかりブレーキがかかるんで、運転手さんも安心できると思います」

電動パーキングとオートホールドはボタン式。オートホールド機能は停車中にブレーキから足を放してホールドする

「いすゞのコネクテッド機能もオススメしたいポイントです。いすゞの考え方「PREISM(プレイズム)」の元、故障の予兆を検知して未然に防ぐ、万一故障が発生してもすぐ直すというサービスを展開しています。いすゞは業界の中でもコネクテッド技術の開発に先駆けており、現在では、故障の予兆検知という面においては業界唯一の取り組みです」

ーー 長距離を走るユーザーにとっては、故障を未然に防ぎ、迅速な対応をしてくれるのはとても嬉しいですね。具体的には、どのような仕組みがあるのですか?

「このコネクテッド技術を活用してエルフユーザーをサポートする仕組み「EOC(エルフオーナーズコネクト)」を構築しています。専用コールセンターといすゞディーラーが車両の状態を常時モニタリングし、 故障の予兆を検知したら、必要に応じてお客様へ点検入庫のご提案をします。また、お客様のご負担を極力減らすため、EOCに加入いただいたお客様の中でも一定の条件を満たせば(※1)、通常の車両保証を上回る期間、条件が適用される「延長保証(※2)」を提供しています。このようにいすゞの確固たるコネクテッド技術と盤石なサポート体制の両面でお客様のカーライフをサポートしています!」

※1…いすゞ販売会社での毎回の車検入庫かつ12カ月点検入庫と5年後の車検入庫時走行距離が12万km以内

※2…メーカー特別保証(5年10万km)終了後も、最長8年19.2万kmまで延長保証が受けられるサービス

骨格から一新するフルモデルチェンジで、キャブも次世代型に刷新

ーーここまではエルフミオとトラヴィオに共通する運転性能などのお話を聞いてきましたが、トラヴィオに限定したときのポイントはどこにあると思いますか?

「そうですね、まずキャンピングカー専用にチューニングしたサスペンションとショックアブソーバーで、乗り心地を高めています。室内は上位グレードをベースにしていて、ピアノブラックのインストルメントパネルやフルオートエアコン、専用メーターなどが採用されています」

ーーステアリングも乗用車的なポジションにセットできるんですね。シートも質感が良くて、全体に高級感があります。

「そもそも、エルフクラスは2023年にフルモデルチェンジをしています。その時にキャブ部分もフルモデルチェンジしたんですよ。商用車はライフサイクルが長いので、顔が変わることはあってもキャブ部分は20年くらいそのままだったりするなかで、完全に新しくなりました。それによりAピラー部分が従来モデルよりも立ち上がるなどして、クリアランスも2cmほど広がっています」

ーーなるほど。確かに室内はかなり開放感がありますよね。

「そうなんです。室内の乗り心地の広さと視界の良さは、現段階ではもどこにも負けないと言っていいかなと思います。さらにドアのグリップもセミグリップに変わっています」

フルモデルチェンジによりAピラーが立ち上がり、広くなった室内。ドアのグリップがセミグリップと呼ばれる方式に変わっている(写真は「エルフミオ」のスペースキャブモデル)

「採用したこのドアのグリップはセミグリップ式アウトサイドハンドルと言い、上下方向からアクセスできるセミグリップタイプなので上下からアクセスできるため、だれでも操作しやすく、衝突時のドア開閉時に力が入れやすい形状になっています。これにより毎回の開閉のストレスや安全性が変わってきます。地味ですが、ドアの開閉って回数が多いので、恩恵は大きいですよ

ーーそれは良いですね。エルフミオにオプションパーツが多いのも魅力だと思っていますが、トラヴィオへの展開は?

「トラヴィオ」は、いすゞグループ会社の「いすゞA&S」が手掛ける純正ドレスアップパーツが豊富。
この「トラヴィオ」では通常はメッキ仕様のドアサイドパネル/フェンダーパネルを特別に艶消しブラックで仕上げた

「イベントなどの展示を通して、ユーザーさんからとても好評をいただいております。弊社グループ会社で純正用品を開発・販売している「いすゞA&S」では、いただいたご意見を商品企画にフィードバックし、ブラッシュアップしたうえで製品化できるよう取組んでいます」

安全なクルマづくりを目指して、「安全に作れるビルダー」に供給する

ーーユーザーとして気になるのは、今後どれだけトラヴィオベースのキャンピングカーが増えるか?という部分ですが……

「はい、多くのご要望をいただいておりますので少しづつ、増えていくと思います。いすゞのポリシーとして、まず、架装部分も含めて1台の自動車なので、いすゞの安全基準や架装基準、ルールを遵守いただけるかコミュニケーションを取らせていただいております。車両法規に適合しているだけでなく、より安全なクルマづくりを目指して、厳しい基準を設けて、同じ意識で取り組めるパートナー(ビルダー)を増やしていきたいと考えております。より安全な車両をエンドユーザーに届けられればうれしいですね」

日本特種ボディーのキャンピングカー「エクスペディション ストライカー」。自動車メーカーとして安全性能に対し、かなり踏み込んで助言を行ったという

ーーなかなか意欲的な取り組みですね。

「そうですね。我々は、自動車メーカーとして安全に関するポリシーは曲げられない。今日展示しているエクスペディションストライカーを製造した日本特種ボディーさんはとは相当やり取りを重ねています。他ビルダーさんも含めて、設計・試作段階で数百キロの軽量化やレイアウト、架装方法の変更をお願いしたこともあります。その時はやはり、皆さん頭を抱えておられました(笑) でも各社は最終的には実現に向けて努力してくれています。そのくらい、安全・安心には妥協せずに取り組んでおります」

「バンコンからの卒業」にもオススメ

ーー1.5t車ベースで許容重量3800kg程度のトヨタ・カムロードに対し、いすゞ車ではトラヴィオと、さらにその上に耐荷重5400kgクラスのbe-camがあります。現行のキャブコンに不満がある人は、トラヴィオとbe-camという2つの選択肢があることになりますね。

「そうですね。キャブコンでの代替ももちろんですが、トラヴィオは、これから初めてキャンピングカーを買う人やバンコン・軽キャンパーを検討している人の選択肢にもなると思います」

ーーハイエースバンコンを検討する人にもオススメですか?

「トラヴィオは小回り性能がポイントです。商用ワンボックスの最小回転半径は約5m程度。それに対してトラヴィオは4.4m。軽自動車並みですから取り回しが格段に楽です。そしてバンコンでは立って動ける高さがありませんが、トラヴィオベースのキャブコンは室内で立てます。しかも価格帯はバンコンともあまり差はない。普通免許対応のディーゼル車ということでリセールにも期待が持てます。今やバンコンクラスでも1000万円超えのモデルが多くありますから、広くて快適で、安全性も高く、何より扱いやすいトラヴィオ。検討する価値、十分あると思いませんか?」

「トラヴィオ」を選ばない理由が、もう見つからない

走行性能・静粛性・安全性・燃費・カスタム性すべてを高水準で満たしたベース車・「トラヴィオ」。これからキャンピングカーを選ぶなら、検討しない理由が見つからない。

「どうせ買うなら、妥協したくない」。そんなあなたにこそ、「トラヴィオ」という選択を。

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