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281万円から買える最新ミニバンキャンパー!フリードクロスターの車中泊仕様が凄い

キャンピングカーに憧れるけれど、1000万円に近いような予算は厳しい。そんな人に朗報だ。ホンダの人気ミニバン、フリードクロスターをベースにした車中泊仕様車が、281万円から手に入る。全長4.3mのコンパクトサイズながら、大人2人がゆったり眠れるポップアップルーフやFFヒーター、サブバッテリーなど本格装備を標準搭載。普段は5人乗りの普通のミニバンとして使え、週末は快適な車中泊カーに変身する、まさに理想の1台2役を実現している。

コンパクトなのに本格派!フリードクロスターの魅力

ホワイトハウスが手がけるStyle iD FREED CROSSTARは、2024年にフルモデルチェンジしたばかりのフリードの人気グレード「クロスター」をベースにしている。

フリードは5ナンバーサイズのコンパクトなボディに3列シート・最大6人乗りを実現し、ハイブリッドシステム「e:HEV」による力強い走りや安全運転支援システム Honda SENSINGの搭載など、ファミリーカーとしての高い完成度が評価され、2024年、ホンダとして14年ぶりにカー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

キャンピングカーのベース車としてフリードクロスターを見たとき、注目すべきは、そのサイズ感だ。全長4310mm、全幅1720mmというボディサイズは、ほぼ5ナンバークラス(5ナンバーの条件は全長4700mm以下、全幅1700mm以下)。スーパーの駐車場でも困らないし、住宅街の細い道でも気軽に入っていける。

最小回転半径は5.2mと取り回しも良好。運転に不慣れな人でも扱いやすいサイズというのが、このクルマの大きな魅力だ。それでいて、室内空間は見た目以上に広々としている。

ベース車のエンジンは、1.5Lガソリンとe:HEV(ハイブリッド)の2種類。ガソリン車でも燃費は16.4km/L(WLTC・2WD)と優秀で、ハイブリッドなら25.5km/Lという低燃費を実現。

最高出力はe:HEVで78kW(106ps)、最大トルク127Nm(13.0kgm)。ハイブリッドならではの力強い加速もあり、維持費を抑えながらドライブも楽しめる、まさに週末の車中泊旅行にぴったりの性能だ。

ホワイトハウスが提唱する「Style iD」システムとは?

そんなフリードクロスターの車中泊仕様が組めるとして、ホワイトハウスが提案するのがStyle iDシステムだ。買えるではなく組める。スタイルiDは専用サイトで自分好みにカスタマイズできるシミュレーターで、今後様々な車種で展開できるようになる予定だ。

スタイルiDシミュレーター画面より。様々な条件を組み合わせて、自分の理想とするスタイルの1台を作ってみよう

フリードクロスターはスタイルiDプロジェクトの第1弾となる車種で、これから紹介するのはその作例の一つとして作られたデモカーとなる。

ここまで作り込める、スタイルiDフリードクロスターの実力

2025年2月開催のジャパンキャンピングカーショーでは様々なコンセプトで作られたスタイルiD フリードクロスターが登場した

運転席を覗いてみると、まず目に入るのがフロントシートの回転機構。ホワイトハウスお得意のスイベルシートと呼ばれるパーツだが、これまでハイブリッドモデルには装着できなかった装備が、ついに対応可能になった。

レバーを引いてシートをくるりと180度回転させると、あっという間に後席と向かい合う対面式のリビングスペースが出現する。コンパクトなボディなのに、4人家族がゆったりと過ごせる空間が生まれるのは感動的だ。

左のBピラー部分には、テーブルを設置できる仕組みが。パチッとはめ込むだけで、しっかりとしたダイニングテーブルが完成する。ここで家族で食事をしたり、子供たちがゲームをしたり。まるで小さなリビングルームのような使い方ができる。

フリードクロスターのセカンドシートは左右分割式になっているので、使用人数によっては、ごろ寝スペースとリビングスペースを分けるこんなレイアウトも可能だ。

後部に目を向けると、左右の壁面にはトランクサイドキャビネットが装備されている。

左側には各種スイッチ類と収納庫があり、サブバッテリーや走行充電システム、外部電源入力装置、FFヒーターといった車中泊に必須の装備がきれいに収められている。右側にも収納スペースがあり、キャンプ道具や着替えなどをすっきりと整理できる。

サイドウインドウ部に埋め込まれた有孔ボード。フックを活用して小物の収納に使える。デッドスペースを活かしたうまい使い方だ。

リアのフロアは低く、タイダウンフックもあり荷物を積み込みやすい。

そして驚くのが、ベッド展開の簡単さ。フレームや補助バーなどなしにフラット空間を作ることができる。

これはフリードクロスターのダブルフォールダウン機能のおかげ。セカンドシートの座面がノブボルトで固定されており、外すと座面がフロントシート側にはねあげらるようになる。そのあと背もたれを前に倒すと、完全にフラットなスペースが完成する。

ボルトを外して、座面を写真左手側に跳ね上げている。空いたスペースに背もたれを倒すことでフラットに

段差や窪みが少ないフラット感の高さは、寝心地の良さに直結する。ベッドサイズは1800×1270mmと、大人2人が余裕で横になれる広さだ。

なぜ?新しいポップアップルーフの形についてインタビュー

ホワイトハウスといえば、ポップアップルーフの老舗として知られる。そんな同社が、フリードクロスター用に新たに開発したのが、ひさし付きの新型ポップアップルーフだ。

これが従来までのホワイトハウスのポップアップルーフ。テント生地はウエットスーツなど使われるネオプレン素材なども選べ、見栄えも通気性も良い。ポップアップルーフの構造自体も純正と見紛うほどに高品質こちらが新設計のポップアップルーフ。高品質なルーフ部分はそのままに、テント部分にはあちこちにひさしが張り出しているひさしは専用のバーを使ってピンと張る方式で、日差しを遮り、雨も防げる

独特の形状はなぜ生まれたのだろうか?ホワイトハウスキャンパー 名古屋本店の橘久年店長はこう説明する。

フリードはミニバン形状でも車体が小さいので、屋根が小さくベッドにすると長さが足りないのです。そこで先端部分を張り出せる形状に変更しました。この工夫により、コンパクトなボディでも大人2人がゆったりと眠れるスペースを確保しているんです」

スタイルiDフリードクロスターについて解説するホワイトハウスキャンパー 名古屋本店の橘久年店長

「ポップアップルーフの開き方はこれまでと同じ後ろ開きで、補助ダンパーを用いた手動式です。テント生地も従来から選べるものと同じですが、車両後部側にも窓を設けたのが大きな違いです」

3方向に開けられた窓の網戸をすべてあげてみる。窓の大きな開口部がいかにも気持ちよさそうだ

「この後部の窓は、車外からリアラダーで乗り降りすることを想定しています。車内にもルーフ部分に開けた穴から乗り降りできるのですが、マットを動かす関係で一緒に寝ている人を起こさなければなりません。車外に出る口を別に用意しておけば、こういった問題も解消できます」

オプションで用意されたリアラダー。ポップアップルーフに直接アクセスできる便利な装備だ

従来に比べ、雨風に強く、乗員への配慮も進化。細部まで考え抜かれた設計が光る。

280万円台で実現する、新しい車中泊スタイル

価格は281万円から。本格的なキャンピングカーの値段を考えると、普通のミニバン新車価格プラスアルファで車中泊仕様が手に入るのは魅力的だ。

キャンピングカーは欲しいけれど、そこまでの予算はない。でも週末くらいは気軽に車中泊を楽しみたい。ユーザーにとって、このフリードクロスターベースの車中泊仕様は、まさに現実的な選択肢といえる。

普段は家族5人が乗れる普通のミニバンとして、週末はカップルやファミリーでゆったり眠れる車中泊カーとして。1台で2つの顔を持つこのクルマは、新しいカーライフスタイルを提案している。キャンピングカーへの第一歩として、あるいは身の丈に合った車中泊スタイルとして、フリードクロスターベースの車中泊仕様車は、今最も注目すべき選択肢の一つだ。

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