日産NV200バネットが進化!より安全で快適になった最新モデル。車中泊仕様「NV200バネットマルチベッド」もリニューアル
日産自動車のNV200バネットが2025年11月7日に仕様向上を果たした。発売は12月15日から。この変更は、商用車としての使いやすさだけでなく、車中泊やアウトドアを楽しむユーザーにとっても大きなメリットとなるものだ。本記事では、新型NV200バネットの変更点をはじめ、人気モデルである車中泊仕様「NV200バネットマルチベッド」のブラッシュアップ内容を詳しく解説する。
NV200バネットとはどんなクルマ?
NV200バネットは、日産が展開する使い勝手の良いコンパクトバンである。商用車としての積載能力の高さと、ミニバンに匹敵する取り回しの良さを両立しているのが特徴だ。
商用ではないレジャーユース視点でも取り回しの良さと積載性は魅力。街乗りはもちろん、道が狭いキャンプ場での移動もスムーズにこなせ、立体駐車場への入庫も可能と、日常使いしやすい点が多くのユーザーに支持されている。
バン外観 ダークメタルグレー(M)
仕様向上で何が変わった?進化したNV200バネットは旅を快適にする運転サポート機能が充実!
今回の仕様向上では、各種法規に適合するとともに、ドライバーの快適な運転をサポートする「先行車発進お知らせ機能」に加え、使い勝手の良い「ドアロック連動格納機能付ドアミラー」や車線変更をサポートする「コンフォートフラッシャー」を全グレードで標準装備した。
※「コンフォートフラッシャー」機能は、ウインカーレバーにいちど軽く触れるだけでターンランプが3回点滅し、消灯する機能。車線変更などで重宝する。2010年のGT-Rへの搭載から多くの日産車に組み込まれてきた人気装備。
VX、GX、16X-2R、16X-3Rにはサイドターンランプ付きドアミラーを採用し、右左折時におけるターンランプの視認性を向上。
内装に関しては、全席シートを「抗菌仕様」にするとともに、運転席と助手席には「スパイナルサポート機能」を追加することで、長時間のドライブにおける疲労感を軽減させた。
※「スパイナルサポート」機能は、ロングドライブでも疲れにくい中折れ(スパイナルサポート)形状の背もたれパッドを運転席と助手席に採用したもの。胸郭と骨盤を積極的に支えることで、背骨の負担を軽減する。
また、キャンピング架装などカスタマイズを楽しみたいという声に応え、VX、GX、16X-2R、16X-3Rのそれぞれに「Outdoor Black Edition」を新たに設定した。
「Outdoor Black Edition」は、サンドベージュ モノトーンのボディカラーと、ブラックの前後バンパー、ドアハンドル、バックドアフィニッシャー、ホイールを組み合わせた専用色とすることで、引き締まった印象を与えるとともに、アウトドアでも映える専用デザインとなっている。
※サンドベージュ モノトーンのボディカラーはDXでも選択可能。
NV200バネットの全国希望小売価格は、
「バン 2WD」が DX(エクストロニックCVT)236万3900円〜
「バン 4WD」がDX(4AT)278万3000円〜
「ワゴン 2WD」が16X-2R(エクストロニックCVT)258万600円〜
なお、最上級(最高額)設定の「バン 4WD GX Outdoor Black Edition(4AT)」は313万1700円となる。
新設定「Outdoor Black Edition」外観「Outdoor Black Edition」特別装備GX(2WD)のインパネ。内装色はブラック/グレー〈W〉。「先行車発進お知らせ機能」「コンフォートフラッシャー」など快適装備が加えられた「先行車発進お知らせ機能」を全車に標準で装備。自車と先行車が停止したあと、先行車が発進しても自車が停止し続けた場合に、ブザー音とアドバンスドドライブアシストディスプレイの表示で知らせる16X-3R(ワゴン 7人乗)の内装(内装色ブラック/グレー〈W〉)と、シートアレンジ(5人乗車時)。全席シートが抗菌仕様になった
車中泊仕様・NV200バネットマルチベッドにも嬉しい進化が
NV200バネットマルチベッドは、日産の特装車を手がける日産モータースポーツ&カスタマイズが製造する、純正の車中泊仕様。4ナンバーバンと5ナンバーワゴンの2ライン展開で、最大の特徴はどちらも全国の日産ディーラーで購入できること。自動車メーカー直系のハイクオリティな1台をお手軽に手に入れることができる。
車中泊仕様としてのレイアウトは、荷室に大人2名が横になれるフルフラットベッドタイプ。ベッドサイズはワゴンで長さ1720mm✕幅1270mm、バンGXで長さ1725mm✕幅1470mm。
NV200バネットマルチベッド バンGX(2WD)の室内。マット上の空間にも余裕がある
実は後部のベッドは左右に跳ね上げが可能。大きな荷物を積む際にも柔軟に対応できるうえに、仕様人数やシーンによって様々なレイアウトが可能だ。フロアには硬質塩化ビニール張りのパネルが敷かれており、水濡れや泥汚れに強く、手入れが簡単。
バンGX(4WD)、ボディカラーはダークメタルグレー
購入時にテーブル付き車を選べば、この脱着式テーブルも活用できる。天板サイズは縦350mm✕幅565mmで高さ調整可能。写真のようにコーヒーセットくらいは余裕で広げられるし、ノートパソコンやタブレットを置いてのワーケーションもこなせる。
バンGX(4WD)
コンパクトなボディに機能的かつ夢が膨らむ装備を積んだ、そんなNV200バネットマルチベッドの今回の変更点を紹介していこう。
マルチベッド バンGXグレードに「Outdoor Black Edition」追加
ブラックのパーツが映えるOutdoor Black Edition。ボディカラーは特別塗装色のサンドベージュ
2025年7月にキャラバンに設定された「Outdoor Black Edition」が、NV200バネットにも追加される。フロントとリアのブラックバンパー、サイドターンランプ付電動格納式リモコンドアミラー、ブラックドアハンドル、ブラックバックドアフィニッシャー、ブラックスチールホイールといった、文字通りブラックの装備で引き締めたスタイリッシュな見た目となるほか、ベッドマットが耐久性に優れたCORDURA®(コーデュラ)生地となる。よりハードなアウトドアシーンでの使用にも耐えられるタフな仕様の完成だ。
Outdoor Black EditionのベッドマットにはCORDURAのタグが縫い付けられる
ワゴンタイプには網戸とフロアカーペットのオプションが追加
多彩なオプションラインナップもNV200バネット マルチベッドの人気の秘密。今回の変更で、ワゴンタイプの架装オプションにも網戸とフロアカーペットが追加された。網戸はスライドサイドウインドウに取り付けることができ、夏場の車中泊で気になる虫の侵入を防ぎ、快適な睡眠をサポートするだろう。
フロアカーペットは、縁高モール構造で水や汚れがマットの外に飛び出しにくい。フロントとリアのセットで、室内をより清潔に保てるのが嬉しいポイントだ。
オシャレ感がグッと高まるOutdoor Black Editionが追加されたバンGXグレード、網戸など実用的なオプションが追加されたワゴングレード、どちらを選ぶか迷ってしまう。
マルチベッドの全国希望小売価格は
「バン 2WD GX」319万5500円〜
「バン 2WD GX Outdoor Black Edition」332万4200円〜
「ワゴン 2WD 16X-2R」307万6700円
※いずれもエクストロニックCVTの場合。バンには4WDの設定もある


