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新車、中古車に次ぐ第三の選択肢?「リノベ」バンコンに注目!【詳細はオートキャンパー12月号掲載】

一時期、トヨタと日産からのベース車の供給が不安定な状態となったため、 国産キャンピングカーが不足する事態となった。 現在は少しずつ落ちつきを取り戻しつつあるが、いまだ需要に対して供給が不足しており、納期が長くなるモデルもある。そこで注目したいのが、良質な中古車を使用し、新規内装を施す製造法。いわばキャンピングカーのリノベーションだ。ベース車持ち込み架装の現状も含めて、解説していこう。

新車不足を発想の転換でカバー

ハイエースやキャラバン、カムロードなどのべース車不足は、ユーザーには納期遅れという形で影響を与えたが、ビルダーにも大きな影響を及ぼし、年間製作台数や月ごとの製造計画の変更が余儀なくされた。各社ともこの危機的状況を乗り切るために、これまで手を付けていなかったクラスに新たなモデルを導入するなど、販売力や市場の活性は保たれた。

そんななかオートキャンパーが今回注目したのが、「リノベーション」モデル。状態のよいハイエースなどの中古車をキャンピングカー化してしまおうというもの。その中から中古のステップワゴンをベースにリノベーションした、ステージ21のステルスキャンパーを紹介していく。

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ベースはステップワゴン。その理由は?

このステルスキャンパーを手がけるのはステージ21。同社も年初はオーダーしたベース車が入らない状況に陥っていた。そこで考えたのがベースに中古車を使いつつ、新規に車内を架装しキャンピングカーとしたモデル。そこでベース車に設定したのは、2代前となるRK型のステップワゴン。歴代のステップワゴンのなかでも支持されており人気があるモデルだ。加えて中古車の流通量が多く、条件にもよるが手ごろな車両も多数。「人気があるのは見た目のよさもあるでしょう。それほど古さが感じられないですからね」とは同社の霜田勝美代表。

コンセプトは「安価で提供」。初心者にも薦めたい

ステップワゴンRK型は最終年式でも10年以上が経過しているが、販売台数が多いだけに程度がいい車両もある。そのなかからさらに走行距離が7万~8万kmのものだけを50台仕入れた。それでも外装は年式相応だったため小傷の修理や板金をしてからベース車に。架装コンセプトは「安価で提供」とした。物価高もあり、キャンピングカー市場全体が高値傾向。そこに一石を投じるモデルにしたいと、販売価格は200万円台とした。安価であれば初心者でも買いやすく、キャンピングカーがどんなものかわからなくても手が出しやすい。業界のすそ野が広がると購入者のステップアップも望めるので、新車販売にもつながる。安価であるし中古車なので長年所有しなくてもいい、5年ほど乗れれば十分では、という考えもある。

車内の装備はクーラー付きで必要十分

車内の装備に関しては、まず近年装備の3種の神器の1つでもあるクーラーを標準とした。それも取り付けやすく空間を犠牲にしないルーフタイプだ。屋根は補強と断熱加工を施しているが、機動力を考えて全高は2.1mを切る。さらにサブバッテリーはリチウムイオンタイプを採用。これだけでも十分だが、1500Wの正弦波インバーターまで標準で装備。

クーラーには照明付いている
サブバッテリーなどの電装品は、フロア下に。もともとはサードシートを収納するスペースだった

車内レイアウトはリヤにベッドマットを使ったダイネットとキャビネットを配置。そして純正のサードシートは外して5人乗車に。セカンドシートはそのままなので、ホールド性の高い着座が可能。ダイネットやベッドは、シート上部にマットを置く形式。就寝は2人となるが、十分すぎる就寝部とくつろぎ空間。なお台数限定販売だが、車両の持ち込み架装にも対応している。

フロントとセカンドシートは純正のまま
セカンドシートの背もたれを倒した上にマットを敷けば全面ベッドに。大人2人が十分に寝られる広さ

この中古車への「リノベーション」、もちろんハイエースなどおなじみの車種や、他のビルダー・メーカーでも展開中。11月14日発売のオートキャンパー12月号では、フジカーズやホワイトハウス、グリーンハンズによるリノベモデルや、ベース車を持ち込んでのキャンピングカー化(架装)について、このステルスキャンパーの詳細とあわせてさらに詳しく掲載。ぜひ本誌でチェックしてほしい。

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