地球にもお財布にもエコ。キャンピングカーに「パーツ交換修理可能なエアコン」というチョイスはいかが?
エアヒーターのブランドとしておなじみのエバスペヒャーからリリースされた最新鋭のルーフトップエアコン、BREEZONIC(ブリゾニック)。日本市場はジャパンキャンピングカーショー2025でデビューし、パワフルな冷暖房性能やインバーター制御技術を駆使した優れた省エネ性能、超静音運転で注目を集めている。
ブリゾニックの最大のポイントがパーツ交換に対応していること。本体を覆うカバー類をはじめ、コンデンサー、コンプレッサー、エバポレーター、バルブといった「冷やす」「暖める」に関連するパーツをほぼ網羅し、エアコンを構成する18個のパーツを補修部品として設定する。万が一故障した際の修理や長く使うために欠かせないメンテナンスを可能にしている。この注目のエアコンについて、日本で取り扱うエバスペヒャー ミクニ クライメット コントロール システムズに話を聞いた。
日本のための仕様が実現。「修理可能なエアコン」
一般的にエアコンには冷媒(熱を移動させるための物質)が使用されており、室外機と室内機の間をガス状、液状と状態を変えながら循環している。冷房時は室外機で高温ガス状の冷媒をコンデンサーで排熱し液状化、室内機ではエバポレーター内で霧状の冷媒が気化し周囲から熱を奪って冷たい風とする。暖房時にはこの循環を逆にすることで室内機から暖かい風が出る仕組み。
なのでエアコンの冷媒は密封されており、修理などで部品を外す際には冷媒を回収、部品取り付け後には真空引き、冷媒充てんできるサービスポートが必要となる。また、キャンピングカーの装備は海外製のものが多く、電圧仕様も日本のAC100V、200V(50Hz╱60Hz)と異なっていた。
そこでエバスペヒャーの車両用空調システムを販売するエバスペヒャー ミクニ クライメット コントロール システムズでは、日本市場におけるキャンピングカー向けエアコン/クーラーのニーズを製品に反映させるために構造の変更、日本の電圧仕様での試験を本社に提案。これが受け入れられ日本向け仕様にはサービスポートが取り付けられ、日本の電圧で問題なく動作することが確認された。
「構造的に分解不可だから買い替えを余儀なくされたとか、修理が利かないとか。パーツ交換できるエアコンが欲しいというお客様のリクエストにこたえました」と語る営業部の野口さん。
パーツの価格は数千円〜数万円。工賃を加えても買い替えに比べて大幅に出費を抑えられる。
この輸入車やキャブコンに最適なブリゾニックの装着とアフターサービスは、製品を扱うビルダーや販売店と、全国約150のサービスショップで実施する。
1923年創立のミクニと1865年創立のエバスペヒャーの合弁会社がEMCC。長年のヒーター事業で培った全国ネットワーク網で万全のアフターサービス
EMCCのこだわりが詰まった製品
このブリゾニックについて、EMCCの担当者に話を聞いた。
「温暖化の影響もあって年々需要が増しているキャンピングカーのエアコン╱クーラーですが、弊社製品のアドバンテージは、製品故障時の修理を念頭に設定されていることです。購入後のアフターサービスを考慮した補修部品の設定や、部品交換後の冷媒ガス再充てんを可能にするサービスポ ートにより、故障した際に買い替えではなく、修理しながら末永くお使いいただけます。実績豊富なエアヒーター同様、全国展開のサービスネットワークを生かして安心と信頼をお届けします」というのはジェネラルマネージャーの渡邊康高さん。
そして営業部長の野口渉さんは「弊社エアヒーターを扱う販売店とビルダーに加え、 北海道から九州まで全国約150のサービスネットワークで安心してお使 いいただけます」。
また技術部空調システムGr課長の杉山進太郎さんからは「ポイントは、他社類似品にはない冷媒ガスを充てんするサービスポートを設けた点で、 部品交換がしやすい構造になったこ とです」という話があった。


