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「ロデオ」。日本のキャンピングカーブームを作った1台の話

1991年、オートキャンパーの創刊当時から、日本のキャンピングカーブームを見続けてきたライターの鈴木康文が、キャンピングカーやキャンピングカーメーカーの歴史を語る。第1回目は、ジャパンモビリティショー2 0 2 5で展示された1 9 9 4年型のヨコハマモーターセールス製ロデオ4WD・RVのお話から。

ロデオ4WD・RVとは?

10月30日から開催されたジャパンモビリティショー2025で、日本RV協会ブースに展示されていた、ヨコハマモーターセールス製ロデオ4WD・RV。それは、現在のキャンピングカーという認識を広くあまねく日本中に知らし
めた画期的モデルのひとつ。公式発表では、1090台販売されたうちの964番目の車両となっていて、カラーリングも含め最終型。この型には、2WDのリミテッドモデルも存在していた時期である。
ボディシェルで考えると量産型では2代目。この代から40㎝延長されたホイールベースがもたらす居住空間の広さと、抑えられた全高だから実現した走行安定性の高さは、当時の国産モデルとしては群を抜いた性能。しかも、大人気で生産が追いつかないほどだった’92〜’94年、登場時の国産キャンピングカーとしては500万円以下という衝撃的な価格が、誰もが夢を手に入れられる存在となっていた。

いすゞディーラーでも手に入る。当時最先端のモデルだった

先に2代目と記したが、それは量産タイプでという話で、じつは量産初号機と同時にもう1型式試作車が作られていたことはほとんどの人に知られていない。それは、ボディを軽量に仕上げるため試されたサイディングによるボディワークだった。このあたりは、当時北米産モーターホームの輸入販売も手がけていた影響もありそう。
しかしこのとき、独自技術によるフロアとキャンピングシェルを型から起こすFRP一体成型技術を確立し、量産モデルにはこれが採用された経緯がある。その登場は’84年というのだから驚きの先進性だ。もちろん発売された量産型は大人気で、当時としては単一モデルとして驚異的な販売台数を記録。その勢いのままべース車両モデルチェンジにより2代目に進化するのだが、この時点でホイールベースの延長が採用され、最終的にいすゞのカタログモデルにもなりディーラーでも手に入れられるようになったのだった。
まさにこの1台をきっかけに、日本において国産キャブコンのブームが始まったのである。

「鈴木康文のキャンピングカーを語ろうか」は、好評発売中の1月号より月刊オートキャンパーで連載開始!

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