お知らせ

クーラー必須の車中泊ペット旅に、ビジネス、趣味の基地に。2025年登場の軽キャンピングカー9選

かつてはエントリーモデル的な扱いをされた軽キャンピングカー(以下、軽キャンパー)も、電源や家電製品の技術革新により、今では機動力を確保したカップル+ペット旅や、ビジネスユース兼務、そして災害時に家族を守る防災拠点としての機能も併せ持つ、頼れる相棒となった。これまでのトレンドとこれからの動向を見ていこう。

そもそも軽キャンパーとは何か?

軽キャンパーは「軽自動車をベースにしたキャンピングカー」のカテゴリだ。スズキ・エブリイとダイハツ・アトレーを筆頭に、ホンダ・N-VANやスズキ・スペーシアなどが使われる「軽バンコン」と、ダイハツ・ハイゼットトラックを使用し、床や壁、天井などの居室部分を仮装する「軽キャブコン」の2ジャンルを内包する(軽規格におさまる軽トレーラーというジャンルもあるが、オートキャンパーwebではキャンピングトレーラーのジャンルで紹介している)。

軽自動車がベースなので普段乗りは4人、就寝人数は2人といった設定が多く、ソロ趣味ユーザーや夫婦旅、ペット連れの旅にも需要が高い。駐車場や道路環境からコンパクトモデルを好む都市圏ユーザーにもファンが多い。

軽バンコンの例。軽バンの内部を架装するのでサイズはベース車そのまま、ぱっと見でキャンピングカーとはわからないさりげなさがある。クルマはキャンパー厚木の「チッピー」こちらは軽キャブコンの例(ダイハツトラックパネルバンの荷室部分を架装しているのでちょっと変則的だが)。室内レイアウトに自由度があり、空間が広いのが魅力。クルマはキャンピングカーガーデン/三島ダイハツの「クオッカジャパンディ」ポップアップルーフ装着車なら、ルーフ部分にも寝られるので3人以上の車中泊にも対応。たとえ2人以下の旅でも、室内で立てる高さが確保できるようになるため、ポップアップルーフはオススメ(クルマはパパビルド・ドギー

クーラーがなければ始まらない!車載クーラー対応モデル

かつては大型のキャブコンや高価なバンコンの専売特許だった冷房設備が、今や軽キャンパーの主力モデルにおける必須装備へと変貌した 。「酷暑」と言われた夏の極端な気温上昇と、ペット旅需要の拡大が背景にある。   

大きなクルマは家庭用ルームエアコンをそのまま載せているが、軽キャンパーには当然そんなスペースはないので「DC12Vクーラー」という車載専用のものを載せる。車載用なのでサイズ感も良いし、ACではなくバッテリーと同じDCで動かせるのでバッテリー効率が良いこともメリットだ。エアコンと違い暖房は無く冷房専用機だが、軽キャンで暖をとるなら電量消費の少ないFFヒーターや電気毛布の活用がオススメだろう。

ミニチュアクルーズネオ&プライム/岡モータース

ベース車:スズキ・エブリイJOIN/ダイハツ・アトレーRS
乗車人数/就寝定員:4名/2名
価格:ネオ375万7600円~/プライム479万7100円〜

岡モータースのロングセラー軽キャン「ミニチュアクルーズ」シリーズ。グッドデザイン賞受賞歴もあるほど上質感のあるインテリアと機能性の高い家具が支持を集めている。SV・CP・ボックス・お遍路バージョンなど様々なバリエーションモデルが生まれたが、2010年ミニチュアボックス発売から15周年となる2025年に、ラインナップを一新。

これまでのミニチュアクルーズがミニチュアクルーズネオに、上位グレードのミニチュアクルーズSVがミニチュアクルーズプライムに名称変更された。

ポイントは2台ともDC12Vクーラー標準装備、さらにネオは200Ah、プライムは300Ahのリチウムイオンバッテリーが標準装備。炎天下でも数時間の稼働が可能だ。プライムは225Wソーラーパネルも標準装備するので、さらに長持ちが期待できる。

ミニチュアクルーズネオはマルチウェイテーブルと呼ばれる可動式のテーブルが装備されているのが特徴。水平に場所を動かせ、テーブル自体も縦向き横向きに変更できる。これにより、ノーマルな対面レイアウトのほか、写真のようにL字のくつろぎスペースが実現する。

tavo/キャンパー鹿児島

ベース車:トヨタ・ピクシスバン
乗車人数/就寝定員:4名/2名
価格:356万8000円〜

メイド・イン・薩摩の、美しい自然をそのまま車内に落とし込んだようなぬくもりあふれるキャンピングカーを生み出すことに長けているのがキャンパー鹿児島だ。同社のラインナップで最小となるtavoも、森林浴をしているような安らいだ雰囲気の室内に、DC12Vクーラーと200Ahのリチウムイオンバッテリーを標準装備して登場した。

森の中のカフェのような美しい車内。間接照明やダウンライトが車内の影を消し、無駄を削ぎ落とした家具により収納力と見た目の広さをうまく両立している。これでクーラーとリチウムを標準装備はかなり嬉しい。ちなみに右手の奥に見えるシャワーユニットは、家具ごと車外に持ち出せる。車外で使えるようにリアハッチ近くにシャワーを備えるモデルは多いが、これごと持ち出せるギミックはちょっとほかでは見かけない。テーブルもリアに取り付けてアウトドアで使えるタイプなので、車外にリビングを作れるイメージだ。自然の中に出かけたい。

HAPPY1ターボ/JPスター

ベース車:ダイハツ・アトレー
乗車人数/就寝定員:4名/4名
価格:585万円~

大人気軽キャブコン、HAPPY1にターボモデルが追加された。シリーズ初となり、移動がさらに快適に。

標準装備もかなり充実していて、バンクベッド裏のテレビ、薄型クーラー、FFヒーター、大容量サブバッテリー(5120Wh)、31000Wインバーター、175Wソーラーパネル、冷蔵庫、360°アラウンドビューモニターなどを備える。 いきなり乗り出せる内容なので、悩む必要がない。

ファミリー対応!3人以上寝られる軽キャンパーにも新機軸が

大人1人の就寝スペースは原則1800m×500mmが必要と定められている。エブリイでも荷室幅は最大1385mmなので、軽キャンパーでは大人2人のベッドスペースが精いっぱいなのだ。そこで、タテにスペースを拡張することで、大人3人以上の居住を可能にしているのが軽キャブコンたち。軽バンコンに比べて製造メーカーは限られるが、2025年は大手メーカーから新型が投入され、にぎやかになった。

シーバス/ナッツRV

ベース車:ダイハツ・ハイゼットトラック
乗車人数/就寝定員:4名/4名(子供を含む)
価格:522万5000円〜

ジャパンキャンピングカーショー2025で参考出品したシーバス

2025年2月に開催されたジャパンキャンピングカーショー2025で、ナッツRVから出品されたまさかのかわいい1台。コンセプトカーかな?と思いきや、ちゃんと公式サイトにラインナップされている。

可愛い!

内装は落ち着いたナチュラルモダン系。ポップアップルーフもついているのでオプション設定となるが、右側にクーラーが取り付けられている。壁面は同社の上級キャブコンと同じ高断熱構造のパネルで作られているので、冷暖房効率も◎。300Ahリチウムイオンバッテリーに同社が得意とする急速充電システムも搭載され、ポップな見た目と裏腹に、内容はゴリゴリの高機能。

アマホ LOGOSエディション/ダイレクトカーズ

ベース車: ダイハツ・ハイゼットトラック
乗車人数/就寝定員:4名/4名(子供を含む)
価格:522万5000円〜

アマホ LOGOSエディションもシーバスと同じく2025年2月発表組だ。ダイレクトカーズにはアマホという軽キャンパーのシリーズがあり、ロゴスエディションはアウトドアブランド・ロゴス社とコラボした限定仕様。

こちらがノーマルのアマホの外観。アマホ ロゴスエディションのクラシックフェイスと比べるとアーバンな雰囲気

室内もノーマルエディションのアマホと同じ構成だが、ロゴスのロゴやアイテム、ロゴスランド柄のファブリックなどが配され、バンライフ系のノリに。

バディ108/東和モータース販売

ベース車:ダイハツ・ハイゼットトラック
乗車人数/就寝定員:4名/4名(子供を含む)
価格:398万2000円〜

スタイリッシュなアルミパネルの軽キャブコン、東和モータース販売の「バディ108」。

内装を見るとちょっと既視感がありませんか?

実は製造メーカーはナッツRV。そのためシーバスと同様の構成なのだ。高断熱なボディによる冷暖房効率の良さ、上位グレードであるグレードC³パッケージに搭載されるクーラー、リチウムイオンバッテリーや高効率充電システムなどもシーバスと同様。

東和モータース販売は関東圏だけで7店舗展開しているので、関東圏のユーザーで、どうしてもシーバスの見た目に惚れ込んでしまった人以外は、このバディ108を選択肢に入れるのもオススメ。

いろんな使い方があって良い。可能性を感じるマルチパーパスモデル

クリッパーバン マルチラック/日産モータースポーツ&カスタマイズ

ベース車:日産・クリッパーバン
乗車人数/就寝定員:4名/2名
価格:210万6500円〜

今年は自動車メーカーからも軽キャンが生まれた。今どきの純正はスペーシアベースなりN-VANなり、車中泊にも対応できそうなアクセサリーを持つ車種も多いが、クリッパーバン マルチラックは日産自動車の直系ファクトリー、日産モータースポーツ&カスタマイズ。普通に全国の日産ディーラーにカタログが置かれていて、買える。普通の乗用車同様にディーラーで面倒を見てもらえるというのは安心感が大きい。

車内はシンプル車中泊仕様、と思わせて、左右のリアに貼られた十字型の有孔ボードがとんでもない技アリ。

この有孔ボードと付属するブラケットを使い、ベッドマットを支えたり収納を自在に作り出したりできる。有孔ボードのベースの黒い部分はスチールなので、マグネットをつかえばさらに収納が増やせる。車中泊などのレジャーユースだけでなくビジネスユースにも展開できるだろう。キャンプキャンプしすぎず、多彩な使い方を受け止める、さすが自動車メーカー系といった懐の広いモデルだ。

ドッチバン/バンショップミカミ

ベース車:ホンダ・N-VAN
乗車人数/就寝定員:4名/2名
価格:253万8000円~

バンショップミカミのドッチバンは、「仕事と遊び、どっちにも使えるバン」という意味で命名された。室内は、運転席の回転機構のおかげでN-VANの車内全体を使ったひろびろ対面タイプ。簡単ギミックで全面ベッドにもなり、N-VANの助手席側ピラーレスという特徴のおかけで車外へのアクセス性もよく、使いやすい車中泊車といった雰囲気だ。

では仕事との両立はどこでするのか?実はこの後部のベンチの台座、タイダウンベルトで車両に固定しているだけなのだ。使わないときはベルトを外して台座とマットをおろしてしまえば、ほぼ純正通りのN-VANに早変わり。残るは車両左側の電装系スイッチをまとめたスリムなカウンターのみ。この純正復帰度はなかなか高レベルで、仕事にもガシガシ使える。

ジブリイ64/MDNマドンナ

ベース車:スズキ・エブリイワゴン
乗車人数/就寝定員:4名/2名
価格:要問合せ

ジムニーライクな見た目のエブリイ、だからジブリイ。2015年まで発売されていたジムニーのDA64型と言われる見た目だからジブリイ64。ここまではわかりましたね?

内装はベッドマット4枚で簡単にベッドにできる。MDNマドンナは取り扱いパーツが豊富なので、車内のテイストは大いに相談しがいがある。

このジブリイ64Vは、ポータブル電源でオプションのクーラーを作動させる方式。およそ3時間程度の使用が可能だ

このクルマは用途がマルチパーパスというより、車両の入手方法がマルチパーパスなのでピックアップした。中古車ベースやユーザー持ち込みに対応してくれるのだ。新しくクルマを買うことなく、今お乗りのエブリイに架装してもらうことも、自分で程度の良い中古車を探して価格を抑えて軽キャンパーを作ってもらうこともできる。車両探しからお願いしても良い。ちなみにエブリイの見た目が良い!という人はジムニーフェイスにしないこともできるので、そんなところからもお好みで作れる。インフレの折り、価格はおさえたい、あわよくば予算の中で自分なりのこだわりを見せたい、そんな人はまず同社に相談してみることをオススメする。

最新情報は「キャンピングカーカタログ」で

ここまで2025年登場の軽キャンピングカーを9台ピックアップした。

2026年がはじまるとすぐ、1月31日よりアジア最大級のキャンピングカーの祭典「ジャパンキャンピングカーショー2026」が始まる。

このイベントを皮切りに、次々に新型の軽キャンパーが登場することが予想される。

オートキャンパーwebでは、登場した軽キャンは順次キャンピングカーカタログに収録している。日々変わる最新情報はキャンピングカーカタログをチェックしてほしい。

キャンピングカーカタログの軽キャンパーのページはこちら

投稿日:
カテゴリー: お知らせ
企業情報
お問い合わせ